オリゴ糖が便秘を治すメカニズム
オリゴ糖の役割はビフィズス菌などの善玉菌のエサになり、善玉菌が増えるのを助ける役割があります。オリゴ糖を食べた善玉菌は、乳酸や酢酸などの酸を作り出します。酸は悪玉菌が苦手なもので、この酸によって、悪玉菌の勢力は徐々に弱まります。そして、善玉菌が優勢になり、まずは腸内環境が良くなり腸内の免疫力が高まります。
善玉菌が優勢になった腸内では、善玉菌の働きにより乳酸や酢酸、ギ酸、酪酸などの酸が多くある状態になっています。酸はもともと腸内に存在しなかったため、体からは「異物」として認識されます。そして、「異物」である酸を早く体外へ出そうと、腸は蠕動(ぜんどう)運動を始め、ウンチがどんどん肛門の方へ流れていきます。また、酸は刺激物であるため、それを薄めるために腸内へ水分が呼び込まれ、結果的に出やすい適度に水分を含んだウンチになります。
つまり、オリゴ糖が善玉菌のエサになることで、善玉菌が酸を出せる腸内環境を作りだし、体全体の反応をうまく利用して、ウンチを出やすくしてくれるのです。そのため、便秘薬を飲んだ特のような痛みはなく、自然にすっと出てくるようになります。
【オリゴ糖が便秘に作用するメカニズム】
オリゴ糖を摂取する
↓
2.善玉菌がオリゴ糖を食べる
↓
3.善玉菌が増え、悪玉菌より優位になる
↓
4.腸内環境が良好になり、免疫力が高まる
↓
5.善玉菌がたくさんの酸を出す
↓
6.異物である酸を出すために腸が動き始め、水分も多くなる
↓
7.ウンチがでやすい状態になる
↓
すっとウンチが出る